- ねん
- I
ねん(終助)文末に用いて, 感動の意をこめて強調する。〔関西地方で用いる〕「そうです~」「好きや~」IIねん【年】※一※ (名)(1)とし。 地球が太陽の周りを一周する時間。
「~に一度の祭り」
→ とし(年)(2)年季。「~があける」
※二※ (接尾)助数詞。(1)年数を数えるのに用いる。「この世に生をうけて五〇~」
(2)何番目の年であるかを示す。 年号・学年などに用いる。III「昭和元~」
ねん【念】(1)思い。 気持ち。 考え。「憎悪の~」
(2)気をつけること。 注意。「御~には及びません/婦系図(鏡花)」
(3)かねての望み。 希望。「~が届く」
(4)〔仏〕(ア)物事を記憶している心のはたらき。 憶。 (イ)物事を考えたり, 思い描く心のはたらき。 (ウ)きわめて短い時間の単位。→ 刹那(エ)浄土教で, 称名念仏すなわち阿弥陀仏の名号をとなえること。 (オ)心の中の一定の対象に精神を集中させること。~が入(イ)・る注意が行き届いている。「~・った包装」「~・ったやり口」
~が残・る心残りがする。 この世に思いが残る。~が晴・れる心残りがなくなる。~に掛・ける心にかける。 気をつける。~には念を入・れる細かいところまで十分に注意する。 きわめて慎重に物事を行う。~の為(タメ)信用してはいるが, いっそう確実にするために。「~調べ直す」「出発は七時です。 ~」
~も無・い(1)物足りない。 つまらない。「~・い絵などは見劣りて/浮世草子・男色大鑑 6」
(2)簡単だ。 たやすい。「~・う出づる事では無い/仮名草子・浮世物語」
(3)思いがけない。 とんでもない。「~・い事, やる事はならぬ/狂言・樽聟」
(4)残念だ。 無念。「敵に焼き殺されてありと言はれんずるは, ~・き事なり/義経記 5」
→ 念無し~を入・れる十分に心をくばる。~を押・す重ねて注意する。 また, 何度も確かめる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.